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編み物教室って本当に必要?編み物を上達させたい人のために

巷には、講師の資格を付与する編み物スクールや、カルチャースクール内の編み物教室など、様々な編み物の学校があります。

もし、「どのようなものでも編めるようになりたい!」と思ったら、編み物の教室に通う必要があるのでしょうか?

編み物上達したいけど、編み物スクールに通う必要はあるの?

私が「編み物講師養成コース」に通った経験からご説明いたします。

目次

今後編み物で何をしたいのか?

あなたにとって「編み物教室」が本当に役に立つのか、色々な側面から考えてみましょう。

今後あなたは編み物で何をしたいですか?編み物を将来どんなことに利用したいでしょうか?

  • 趣味で好きな作品を作りたい
  • 編み物の作品をネットで販売したい
  • 将来、編み物を教えたい

趣味で好きな作品を作りたい

趣味でのんびり作品を作りたい

もし、自分の趣味の範囲で必要なものを作れれば良い、という方は、本やネットの情報で十分でしょう。自分のペースで好きなように学習していってください。

ただし、全く編み物の経験がない、右も左も分からない、といった場合はまた別です。この場合ついては下記で詳細します。

編み物の作品をネットで販売したい

作品を作ってネットで販売したい

このような方についても、わざわざスクールに行く必要はないでしょう。自分の知りたい情報だけをネットで調べれば十分だと思います。

なぜなら、編み物というのは非常に手間や時間がかかる制作物になりますので、販売目的で考えた場合は、あまり難しいテクニックを使って凝った作品を作ることが時間的にできないからです。

難しい技法を使って、編み上がるのに1週間や1ヶ月かかるような大作では、全く割に合いません。1週間かかったからといって、1日1万円=7万円、で売ることなど不可能だからです。売れやすい編み物の価格ですと、せいぜい数千円でしょう。そのため、できれば1日に1つ編めるような、スピーディに作れる作品をたくさん作っていかなければなりません。このような理由で、あまり高度な技法は必要ないかもしれません。

スピーディに作品を仕上げたいなら、手編みの技術よりも、むしろ機械編みの操作などを覚えるほうが良いかもしれません。ただし、機械編みをするにも、編み物の原理は必ず必要になりますので、編み物の基本とプラスアルファの知識を事前にしっかりと習得するようにしましょう。

将来、編み物を教えたい

将来、編み物教室を開いて人に編み物を教えようと思っている

このような方は、ご自分も編み物教室というものを一度体験してみる価値はあると思います。編み物師範コースなどに通って資格を取るのも1つの選択肢かもしれません。

もちろん、〇〇協会や財団が出している編み物講師の資格などなくても、編み物に自信があれば編み物の先生になることはできます。家でお教室を開いたりすることももちろんできます。

ただ、カルチャースクールなどで教えたい場合は、何らかの肩書があったほうが良いかもしれません。製図などを教えたいのであれば、やはりご自分も製図の知識を習いに学校に通うのも良いでしょう。

また編み物教室をご自分の家で開いたときにも、Webページなどで自己紹介するときには、講師の資格があったほうが、ひょっとしたら生徒さんに信頼されやすいかもしれませんね。もちろんこれは1つの考え方なので、絶対ではありませんが。


「目的別」の考え方に加えて、もう一つ、「現在のレベル」という側面から考えてみましょう。

あなたのレベルは?

まず、あなたの編み物のレベルはどれくらいですか?

「全くやったことがない、何から手を付けて良いのかわからない」という状態ですか?それとも、「基本的な編み方はわかるけど、ちょっと難しい編み方になるとわからない」といった状態ですか?

インターネットの発達した今の時代ですから、わからないことがあればYouTubeやネット検索でほとんどのことは調べることができますね。

簡単なものなら編める

簡単なものなら編める

「以前簡単な編み方を教えてもらったことがある」「何を探すべきか分かっている」という方は、インターネットやYouTubeの豊富な情報から必要な情報が探せるので、お教室に通う必要はないかもしれません。

ネットの情報は無料で、しかも即時に自分の知りたい情報を得ることができるので時間を短縮できます。経済的にも時間的にも一番効率の良い習い方でしょう。

全く何もやったことがない

全く何もやったことがない

編み物について、全く経験がなく、右も左も分からない状態ですか?

全く経験のない分野ですと、「あまりに知らなすぎて、何が分からないのかが分からない」ということもありますよね。インターネットで何を検索したら良いか分からない、といった状態だと、適切な情報にたどり着くこともが難しいかもしれません。

そのような場合は、まずは初心者向けの簡単なレッスンに通って、基礎的なことを手とり足取り教えてもらうのもいいかもしれません。編み物に必要な道具や、針の持ち方などの基本的なことも細かく習えます。

まずは、編み図をを見て簡単な作品が編めるようになるまで、スクールや通信講座で学んでみるのもいいでしょう。

一昔前には、女の子はお母さんから縫い物や編み物を直接手とり足取り教えてもらっていました。ただ、今の時代そういった経験がない方も多いと思うので、スクールや教材で習うのも良いかもしれません。

編み物教室の通うメリット

編み物教室に通うメリットには、次のようなものが挙げられます。

  • 受け身で教えてもらえる。
  • 定期的に通うことで編み物に接する機会が強制的に増える
  • 課題をこなすことで広範囲の技術が身につく
  • 資格が取れる

受け身で教えてもらえる

スクールですし、こちらがお金を払っているので当たり前ですが、手取り足取りわからない所を教えてもらえます。また、編んでいるときにも自分で気づかないことを色々指摘してもらえるので、独学よりは勉強になります。

定期的に通うことで編み物に接する機会が強制的に増える

当然ですが、週1回程度通わなければなりませんし、課題も要求されます。そのため、嫌でも編み物に触れ続ける機会が与えられますので、上達が保証されます。

課題をこなすことで広範囲の技術が身につく

様々な種類の課題が要求されます。自分の編みたいものだけでなく、編みたくないもの、自分では絶対選ばないだろうな~、という作品も課題の一部です。そのため、強制的にあらゆる技術をまんべんなく身につけられます。

資格が取れる

これは、資格取得コースに通った場合に限られます。好きなものを編むコースでは資格の取得はありません。

もちろん、資格を取得しなくても編み物は教えられますが、カルチャースクールなどで教える場合には資格があるほうが有利かもしれません。

編み物教室に通うデメリット

編み物教室に通うデメリットには、次のようなものが挙げられます。

  • お金がかかる
  • 時間がかかる
  • わからないことがあると進まない
  • 編みたくない作品を編まされる
  • ペースが合わないことがある

お金がかかる

当然ながら受講費用がかかります。年間十万円前後といったところでしょう。

交通費なども案外ばかになりません。自分は神奈川から東京まで2年間通いましたので、単純に計算するとそれだけで10万円以上!

交通費だけで10万円も…

時間がかかる

講習などが開催されているのはターミナル駅付近ですので、地方の方はかなり通学に時間がかかります。

自分は片道1.5時間通いましたので、2年間にすると・・・かなりの時間を浪費していることになります。

通学時間、結構かかってる!

わからないことがあると進まない

スクールなので受け身でも学べますし、聞けばもちろん何でも教えてくれますが、おおよそ週一回になりますので、それ以外のときに分からないことが発生すると、課題が先に進みません。

編みたくない作品を編まされる

まんべんなく技術を身につけるため、どのようなものを編むかは事前に決まっています。そのため、かなり古い形のベストなど、自分では絶対着ないようなものを編んでいかなければなりません。著者の場合は、その後、糸をほどいて再利用してました、笑。

お教室経由で毛糸を買わされる(著者の場合)

次回の作品を編むときに、事前にお教室経由で毛糸を注文しなければなりません。もちろん定価です。毛糸がなかなか届かずに、作品を編むのが遅れたことも。(自分で買うことができれば、安く早く入手できるんですが)。

私が「編み物講師養成コース」に通った経験

私が以前、講師養成コースに通っていたときのことをお話しします。

ちなみに、編み物教室にも「自分の好きなものを編むコース」と「資格を取るコース」がありますが、ここで語るのは資格を取るコースについてです。

一時期、編み物に大変熱中していた時期がありまして、将来編み物を教える立場になりたいと思い、あらゆる技術の習得をめざして、編み物講師養成講座に入りました。

当時の私は、簡単なものなら自分で編めるという程度でした。かなり技術の習得に熱心。。。というよりも必死で、「編み物を教える立場になったら、あらゆる質問に答えられなければならない。だから、出来得る限りすべての技術を習得しよう」毎日、時間があればほぼすべて編み物に費やしているような状態でした。

会社の休み時間も常に編み物をしていて、「夏に編み物ばかりしてる人も珍しいよね~」と言って笑われていた位です。

分からないところがあれば、家で何度も復習したり、海外の型紙や動画を見て新しい編み方を常に研究したりしていたので、他の方に比べてかなりハイペースで学んでいたと思います。自分は、編み物講師になるというよりも、「編み物研究家になる!」という気概で学んでいました。

どんなスクールでも同じことですが、ただ通ってその場で少し編むというだけでは、あまり上達しません。

英会話スクールでも同じですよね。週に1回通って1時間先生とお話して、それを1年続けたとしても、それほど飛躍的な進歩はないかと思います。それとは対象的に、24時間常に英語で物を考え、わからないことがあれば「これは英語でなんと言うんだろう」と常に学ぶ姿勢を持っていれば、同じ1年間の通学期間であっても上達は格段に早いでしょう。

わたしは上述の通り、かなり必死にやっていたのですが、当然ですが他の生徒さんたちはもっとのんびり学ばれていたように思います。

スクールでは毎回課題を提出が要求されます。例えば、「今回は、この技術と、この技術を学ぶこと。これらの技術が含まれている作品を提出してください」という課題が出ます。でも、大概の生徒さんは、「これらの要件を満たすのに、一番簡単に編める作品はどれか」という基準で作品を選んでいたようです。ただ、私は「これらの技術が含まれる、一番むずかしい作品はどれか。1つの作品を編んで、いかに多くの技術を学べるか」という基準で作品を選んでいました。

様々なことを覚えたい、もっと難しいことに挑戦したい、とかなりスピードを上げて独学も含め学んでいたものですから、スクールで与えられる課題がかなり簡単なものばかりに思えました。もっと新しい技術を学びたい、と言っても、「1年めのこのコースでは、まだその技術のものは教えられない」と言われ、すでに知っているものばかり編まされました。

そんなわけで、だんだんとスクールに通っている意味が見いだせなくなり、結果的には2年未満で辞めてしまいました。変な言い方かもしれませんが、結果的には学校のペースがノロすぎてついていけませんでした、笑。

ただ、ノロくて学ぶことがない、なんて偉そうなことを言いましたが、約2年の間スクールで色々な技術を学ばせて頂いて、絶対自分ひとりでは気づかなかったことなどを先生方に指摘して頂いたことも多々あったので、決して無駄ではなかったと思います。

また、自分が苦手な技術や製図なども学べたことが、スクール特有のメリットと思います。

これから編み物学校に通うことをお考えの方は、これらのメリットとデメリットをお考えの上、ご検討いただければと思います。

もしこれから通われる方がいらしたら、せっかく学びに行くのですから、できるだけ多くの技術を習得できるようにスクールを最大限有効に活用していただきたいと思います。

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