これから手紡ぎを始めたい方のために、「紡ぎ車」の違いと特徴を解説!
紡ぎ車を所有していたことのある著者が、汎用性・価格・コンパクトさ、などさまざまな点で、一番おすすめの紡ぎ車を紹介します。
紡ぎ車を実際に使った感想などもお伝えします!
コロナの影響で商品の流通が滞っており、品薄です。到着まで2か月前後かかるものもあるのでご注意ください!
どんな紡ぎ車があるの?
紡ぎ車にはどんなブランドがあるの?
日本では、以下のブランドの紡ぎ車が売られています。
- アシュフォード(ニュージーランド製)
- クロムスキー(ポーランド製)
- ルエ(オランダ製)
- マジャクラフト(ニュージーランド製)
おすすめのブランドは、やはり取扱店舗も複数あり、備品なども手に入りやすい「アシュフォード」!
紡ぎ車は「マイナー商品」なので、取り扱いを辞める店舗もあります(最近も大手の織り専門店で取り扱いがなくなりました)。
1社しか取り合っていないと、そのお店が取り扱いをやめてしまったときに、備品などが手に入らなくなる可能性もあります。複数店舗で取り扱いのあるアシュフォードなら安心です。
日本ではアシュフォードが手に入りやすいよ!
しかも、価格が一番手ごろ!
アシュフォードにはどんなモデルがあるの?
アシュフォードの紡ぎ車には、こちらの8種類があります。
アシュフォードモデル比較表
これらのモデルを一覧表で比較してみました。
アシュフォードモデル一覧表
※ マーカーの数字はオプション使用時
モデル | 車径 | 吸込み口 | 回転比 (数値:1) |
---|---|---|---|
キウィ3 | 45cm | 1-2.7cm | 3, 3.75, 4.5, 5, 5.5, 7.5, 9.5, 10, 11, 15 |
トラディショナル | 56cm | 1-1.5cm | (シングル) 4.5, 7, 9, 12, 17 (ダブル) 4.75, 5.5, 6.5, 7.5, 9.5, 13, 16 |
ジョイ2 | 40cm | 1-2.4cm | 4?, 6, 8, 11, 14 |
エリザベス30 | 76cm | 1cm | 10.5, 13.5, 18, 22 |
トラベラー | 46cm | 1-1.5cm | (シングル) 3.5, 6, 7.5, 10, 14 (ダブル) 4, 4.5, 5.5, 6, 8, 10.5, 13 |
カントリー2 | 46cm | 2.7cm | 3, 4, 5 |
eスピナー3 | ー | 1.5cm | 無段階調節 0-1800rpm |
eスピナージャンボ | ー | 2.7cm | 無段階調節 0-500rpm |
この表で注目したいのは「吸い込み口」と「回転比」です。
「吸い込み口」のサイズが大きいと、太い糸を通過させることができます。
「回転比」の数値の幅が広いほど、低速から高速まで調節できます。数字が小さい方が低速、数字が大きい方が高速です。
オプション(フライヤーやアタッチメント)を使うことで、より低速や高速で回転させることができます。
太い糸を紡ぐとき ー 低速回転
細い糸を紡ぐとき ー 高速回転
おすすめの紡ぎ車はコレだ!
審査のポイントは次の3つ!
- 細い糸~超極太のアートヤーンまで紡げる
- コンパクトに収納できる
- できれば価格が安いもの
おすすめの紡ぎ車はコレ!
第1位
\ Ashford Kiwi 3(キウィ3)/
「白木」と「ラッカー塗装」があります。こちらは「白木」。
「細糸」~「超極太アートヤーン」まで、あらゆる糸が紡げるのはこのモデルだけ!
標準装備のフライヤーを使用すると「中細」~「極太」程度の糸が紡げます。通常の糸を紡ぐ場合はこれだけで十分。
キウイスーパーフライヤーを購入すると、さらに太い「超極太」のアートヤーンを紡げるようになります。吸込み口が2.7cmで、回転比も3と低速が可能なので、「カントリー2(極太専用機)」と全く同じ状態になります!
逆に「細糸」を作りたい場合、標準のフライヤーで回転比「9.5」まで出せますので、中細程度ならこちらで十分です。ただ、上級になると「極細」にも挑戦したくなるかもしれません。
キウィハイスピードアダプターキットを購入して取り付けると、回転比を上げることができるので、極細の糸も紡げるようになります。
ここまでバリエーションのある紡ぎ方ができるのは「キウイ3」だけ!
しかも「キウィ3」は全モデルの中で価格も一番手ごろ!
さらに、足の部分が畳めるので、使わないときはコンパクトに収納が可能!
迷ったらこれを買うのが一番!
第2位
\ Ashford Joy 2(ジョイ2)/
足踏みが「シングル」と「ダブル」があります。
第2位は「ジョイ2」!
こちらも「細糸」~「超極太アートヤーン」まで、オプションを使えば幅広い糸が紡げます。
標準装備のフライヤーで、「細糸」~「極太」までバラエティー豊かな糸が紡げます。回転比が標準で14まで上げられるので、「極細」の糸も作れます。
ジョイフリーダムフライヤーを購入すると、「超極太アートヤーン」を作ることができます。
吸込み口は2.4cm、回転比はおそらく4程度(記載がない)までは落とせると思います。キウィ3のスーパーフライヤー(2.7cm、回転比3)にはかないませんが、他のモデルに比べてかなりの太いとが紡げるのは間違いありません。
しかも、折り畳み式で持ち運びも楽々。日本の住宅事情を考えれば、省スペースは必須!スキマに楽々収納可能!これはありがたい。
コンパクトなジョイ2もオススメだよ!
著者が所有していた紡ぎ車と使い心地
著者が所有していた紡ぎ車はこちらです!
\ トラディショナル/
著者が所有していた紡ぎ車は、世界一普及しているトラディショナルのシングルドライブです。
当時、吉祥寺にあったアナンダさんで現物を見てから買ったのですが、初めて見た感想は、
でかっ!
とにかくデカい!車径がかなり大きく、思ったより威圧感があります。
他のモデルを使ったことがないので他と比べようがないのですが、十分な馬力とスピードが出て紡ぎやすかったです。
本体に付属のフライヤーは並太~太糸の回転数。極太糸を紡ぐのは無理でしたので、極太糸用のビッグフライヤーを購入。
それでも、自分の作りたかった「超」極太糸のアートヤーンを作るのには、このモデルは向いていなかったようで…。
回転数が速すぎて落とせないことと、フライヤーの糸の吸い込み口が細かったことが理由です。
初めのころに紡いだ糸は細すぎたり太すぎたり。でもそれも「味」ですよね。
慣れたらだいぶ均一な糸を紡げるようになりました。
紡いだ糸は編み物に使ったり、機織りに使ったり、結構活躍しました。
しかしながら、あまりの本体の大きさに、日本の標準的なサイズの住宅に住んでいる著者にはかなり負担に…。
そこで、あまり使わなくなってしまった数年後、あえなく売却…。
しかしながら、「いつか糸紡ぎしたいな~」という気持ちはいまだに持っています!
次に買うなら絶対省スペース型にするぞ!