編み機を6台持っている、編み機オタクのミズキです。
編み機に興味があるけど、何を選んだらよいか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

編み機に興味があるけど、良く分からない。
どうやって選んだらいいの?



現在は「プラスチック編み機」と「パンチカード編み機」が売られているよ!違いを詳しく説明するね!
現在販売されている編み機の種類



まずは、現在売られている編み機には、次の2種類があるんだ。
- 「パンチカード編み機」
- 「プラスチック編み機」
パンチカード編み機



まずは「パンチカード編み機」を見てみよう!
4.5ミリピッチ、パンチカード編み機
一番一般的なパンチカード編み機はこちら。
極細糸~中細の糸が編めるパンチカード編み機です。
パンチカード編み機が欲しいなら、まずはこちらを選んで!


9ミリピッチ、パンチカード編み機
並太~極太糸が編める、太糸用パンチカード編み機はこちら。
プラスチック編み機



次は「プラスチック編み機」を見てみよう!
あみむめも(100針)
中細から太糸が編める、小物用のコンパクトなモデルはこちら。


いとぼうちえ(150針)
中細から太糸が編める、セーターも余裕の本格的なモデルはこちら!





「あみむめも」と「いとぼうちえ」の違いについては、別の記事で詳しく解説しているよ。
「パンチカード編み機」と「プラスチック編み機」の違い
「パンチカード編み機」と「プラスチック編み機」の一番の違いって何だと思いますか?



それはもちろん、パンチカードの「ある」「なし」でしょ?



実はもっと根本的な違いはこれ!
第1の違い:編める糸の太さ
実は、「パンチカード編み機」と「プラスチック編み機」の一番の違いは、「針ピッチ」。
針ピッチとは、針と針の間隔のこと。



編める糸の太さが違ってくるんだ!
- 細糸向け:
標準パンチカード編み機は針ピッチが4.5ミリで、針のフックも小さい。
細糸~中細ぐらいまで。
細糸向けの編み機はこちら
- 並太向け:
プラスチック編み機は針ピッチが6ミリで、針のフックは中くらい。
中細~太糸まで。
並太向けの編み機はこちら
- 太糸向け:
太糸パンチカード編み機は針ピッチが9ミリで、糸のフックが大きい。
並太~極太糸まで。
太糸向けの編み機はこちら



100均などの比較的太い糸を使いたい場合は、プラスチック編み機がおすすめ!



ソックヤーンなどの細くて滑りのいい糸には、標準パンチカード編み機がおすすめ!
仕様では標準パンチカード機も「並太や太糸」と書かれていますが、実際編んでみるとハンドルがかなり重くなるのでやめたほうがいい。
第2の違い:機能や拡張性
第2の違いは、機能や拡張性。
この点ではパンチカード編み機のほうが圧倒的に優れていますね。



パンチカード編み機だけが持つ機能はこちら!
- パンチカードが使える
- 2色同時に編める
- スレッド編みなど複雑な編みにも対応
- オプションでゴム編み機を付けられる
パンチカード編み機では、かなり凝ったプロ級の作品が作れます。
一方、プラスチック編み機は、シンプルなメリヤス編みや、簡単な模様編みなどができます。



プラスチック編み機で作れる模様については、当方でKindle出版している『あみむめも図案集』もご参照ください。


『あみむめも(いとぼうちえ)図案集』
Amazon Kindleで発売中
第3の違い:堅牢性
どちらが丈夫で長持ちかという点では、圧倒的にパンチカード機の方が優位ですね。
パンチカード編み機は鉄製なので、大変頑丈にできています。
一方、プラスチック編み機は、部品がプラスチック製なので割れやすいです。



実際自分のプラスチック編み機は、キャリッジのツメが折れてしまいました。
ですので、プラスチック編み機を使う際には、あまり無理な力を加えたりせず、慎重に操作する必要があります。
第4の違い:手軽さ
この点においては、圧倒的にプラスチック編み機の方が勝ります。



プラスチック機は軽くてコンパクトなので、サッと出してサッと使える。



パンチカード機は、運んだり設定したりするのが重くて大変。
機能の多さだけで比べるのではなく、使いやすさという点を考えるのも重要ですね。
注意点:こんな人は気を付けて!
こんな人は、パンチカード編み機を使う際に十分ご注意ください。
- 妊娠中の方。
- 腰の悪い方。
パンチカード編み機の重量は12キロ程度。太編み機は14キロ程度。
実際、妊婦さんが編み機を持って流産してしまった例も報告されています。
妊婦さんや、腰の悪い方がパンチカード編み機を使うときは、必ずお家の方に持ち上げてもらいましょう。



できれは、手軽に扱えるプラスチック編み機のほうをおすすめします。
パンチカード機とプラスチック機、結局どっちがおすすめ?
「パンチカード編み機」と「プラスチック編み機」、ぶっちゃけどちらがおすすめ?



両方使っている自分がお答えします!
どちらか一方を選ぶなら
人によって目的や状況も違うので、必ずしも皆に当てはまるとは限りませんが…。
でも、もし「パンチカード編み機」と「プラスチック編み機」のどちらか一方しか選べない、究極の選択をしろと言われたら…。
意外かもしれませんが、自分はプラスチック編み機「いとぼうちえ」を選びます。



「いとぼうちえ」イチ推し!
プラスチック編み機は中細~太糸に対応しており、編み棒でいうと3号~15号。細めのソックヤーンから、100均のやや太めの糸なども編めるので、かなり活躍の場が広いです。
4.5ミリの標準パンチカード編み機ですと、中細ぐらいまでしか編めません。
(仕様書では「並太」も編めることになっているが、実際に編むとキャリッジが重くてキツイ)。
その点ではプラスチック編み機は非常に使い勝手がいいですよね。
また、「いとぼうちえ」は針が150ありますので、男性用のセーターなどの大きな作品も問題なく作れます。
パンチカードがないので凝った模様は作れませんが、針出し板を使えば、ある程度の模様は編めます。



そして何より、手軽さがいい!
軽くて取り回しが楽なので、使うまでの心理的なハードルが低い。
サッと出して、サッと編める!
将来自分が重いものが持てない年齢になっても、「いとぼうちえ」だけは手放さず使っていくだろうと思っています。
ご年配の方で腰が痛い、小さいものが見ずらい、という方は、機体が軽くて編み目も大きいプラスチック機をおすすめします。



イチ推しはこれ!
余裕があれば両方持ってみて
とはいえ、もし余裕があるのなら、「両方持って、使い分けるの」がベストだと思います。
まずは「プラスチック編み機」で腕を磨いてから、将来的に「パンチカード編み機」にステップアップされてはいかがでしょうか。
実際自分も両方現役で使っていますし、まだまだパンチカード編み機を手放すつもりはありません!
編み機は立てておけばさほど幅を取らないので、クローゼットの端にしまっておくことができます。
普段は手軽なプラスチック編み機を愛用しますが、ここぞというときにはクローゼットから出してきて、凝った作品などを作るという感じでしょうか。



複雑な機械をガチャガチャ操作するのも結構楽しい。
パンチカード編み機や難しいゴム編み機と格闘しなが、ら試行錯誤するのもなかなか楽しいものです。
なので編み機が持ち上げられない年齢になるまでは、まだまだ二本立てで行きたいと思います、笑。
この記事が、編み機選びのお役に立てたなら幸いです!
編み機の詳細を確認してみてね!



イチ推しはこれ!